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Face To Face No.23「とりあえずやってみる」
28回生 大畠潤子
西代中学卒
バスケットボール部

大阪教育大学卒業
小・中学校美術教師
退職後
小学校図工講師を務めながら工作教室・クラフト教室を開催


 

―昔のやんちゃがくれたプレゼント―

 新任の美術教師として、大畠さんが中学に着任したのは1980年。全国的に校内暴力の嵐が吹き荒れている時代だった。強面の男先生の前ではしおらしい生徒も、若い女教師の言うことには耳も傾けない。授業を成立させることさえ難しいような状況が続く中、3年目からはクラス担任も持つようになった大畠さん。根気強く生徒たちと向き合った。
 

 ゲームセンターの巡回指導では「おもしろそうやん」と共感しつつ「お母さんが心配しとうで」と話しかける。停学になった生徒の家には毎日家庭訪問。最初は「なんできたんや」と反抗的だった生徒も、だんだんと大畠先生の訪問を心待ちするようになった。
 

 一昨年、当時担任していた生徒たちの同窓会に招待された大畠さん。「先生、あんときは迷惑かけたなあ。ほんでも先生も美術も好きやってんで。本気で思いっきり怒ってくれたん、ほんまは嬉しかったんや」。当時のやんちゃも今では40代後半。数十年ぶりにもらった、心に染みる言葉のプレゼントだった。
 

―超ポジティブ―
 

 20代後半から40代は教師、主婦、お母さんとして公私ともに突っ走ってきた。
 

 朝食の片付けが終わったら、その手で夕食の食器を準備。自分の子供が急に熱を出して学校を休むことになっても同僚に迷惑をかけないよう、教材準備も数日前には必ず完璧。年賀状も、この40年間、元旦に届かなかったことは一度もないと友人は言う。

「朝ごはんの片づけしたら、夕飯の食器出すのなんて別にただの『ついで』やし。教材はあんまり早くにやりすぎて、準備した印刷物をうっかりもう一度印刷してしまったこともあるけどね(笑)。年賀状はアイデアノートを側において、何年か先の分でも思いついたら描きとめとくの。楽しいやん!」と本人は豪快に言う。


「大変なことでも深刻にならずに『おもしろいことがあってね〜』って、笑い話にしてしもたほうが、前に進めるやん!」友人たちが「超ポジティブ」と評する秘密は、この心意気にあるようだ。


 
 そんな「超ポジティブ」の大畠さんにも、一つだけ後悔していることがある。長男と長女の間は5年空いているが、実はその間に超早産でとてもつらく悲しい経験をした。「今なら、もっと仕事と自分のからだとバランスをとりながら頑張れたと思う。でもあの頃は赤ちゃんを守りつつもすべてにめいっぱい頑張りすぎて、手を抜くなんてことできんかったんやなあ」。だからこそ、生まれてきてくれた命がとても愛おしい。そんな思いからか、息子と娘には超々甘い母だそうだ。

■■■


全国きものデザインコンクールで入賞したデザインが、染織作家の目にとまり本物の「着物」になった。自分の考えたデザインが「形」になる。初めて知る新しい喜びだった。

大好きな美術教師の仕事だったが、自分自身の「創作」にも力をいれたいと考えていた大畠さんにとって、これが、教師から講師への転職の大きなきっかけの一つだ。



そして、もう一つの理由がこれ。

2006年、ドイツワールドカップの試合のチケットをゲットしてしまった!

こんなチャンスは逃せない!と、大好きなバスケの仲間と三人でドイツへ!(愛称はジュン、タコ、マル)



―バスケー

 長田時代はなんと言ってもバスケ。中でも思い出深いのは1年生時の夏の淡路島での合宿だ。
 

 「いつ果てるともなく続く辛く苦しい練習。過酷な練習を終えて、体育館から宿舎のお寺へ帰る夕暮れの道。不安や心細い気持ちでいっぱいだったけど、それを乗り越え支えあえる仲間がすぐ側にいる安心感・信頼感。今でも続く深い絆はこの時から育まれたのだと思う。励まし合い寄り添い泣いたり笑ったり、バスケが出合わせてくれた一生もんの友情。まさにキラキラの青春時代やったなあ」と、ここでは乙女の大畠さん。
 

 実は、夫はバスケの同期。かつてのスーパースポーツ少年も、今ではゴルフでは妻にかなわないらしい(笑)
 

―フルマラソンにチャレンジしたワケ―

 そんな大切な思い出を分かち合ったバスケの親友や先輩、そして職場の後輩など同世代がここ数年で5人も逝ってしまった。マラソンには以前からうっすらと興味は持っていたものの、一歩を踏み出すには至っていなかった。だが、友を失い「私は、今、生きている。私は元気で健康。なんだってチャレンジできる!ここでスルーしたら後悔する」そう思ったのが、フルマラソンに挑戦した「ワケ」だと教えてくれた。
 

 「京都マラソンに応募したら当たったから出場する」と軽く言ってのけた大畠さんに、「いくら運動神経のいい『じゅん』でも、この歳でたった4ヶ月の準備期間で、しかもフルマラソンは無謀でしょ!」とバスケの親友たちも「わろた」と言う。
 

 「当選後、試しに3キロ走ったら、ほんまに苦しくてこりゃあかんかも、と一瞬思った」と大畠さん。でも少しずつ距離を延ばし4カ月で440キロを計画的に走り込み、体づくりのための食事も研究。本番では苦しいどころか楽しくて楽しくて、まさかの5時間切りで初フルマラソンを完走した。


この笑顔でゴール!

京都マラソンは坂が多いと聞き
自宅のある鈴蘭台の坂を走り込んだ

その成果で、坂は全く苦しくなかったと言う








 「10年前の私は、まさか10年後の自分がフルマラソンで完走するなんて夢にも思ってなかった。だから10年後の私も今の私が予想もしていないことにきっとチャレンジしているはず。目を輝かせながら何かに挑戦している私。考えただけでもわくわくするなぁ」
 

 モットーは「とりあえずやってみる」
 

「まず、やってみ。できるかどうかはやってみなわからへん。失敗したってええやん。そこからなんか前に進むヒントがうまれるよ」
生徒にも、いつもそう声をかける大畠さんだ。

(取材・文・写真 田中直美 2014年4月)

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| comments(6)|
大畠潤子 (2014/04/05 9:19 PM)
タコ、コメントありがとー!!
そして今日はバスケ部ゴルフコンペ、お疲れ様でした。
最終ホールのニアピンとパーはお見事!
タコのポジティブ&チャレンジ精神だって半端やないよ。
私はいつも刺激を受けてるんだから。
これからオババになるまでお互い切磋琢磨しながら「何でもいっちょやってみたろ精神」でやっていこね。
よろしくー!(ゴルフはまだまだ負けへんよ)
大畠潤子 (2014/04/05 8:55 PM)
澤田さん、はじめまして。
コメントをどうもありがとうございます。
こうして励ましのお言葉を頂くと、ますますやる気がむくむくと湧きあがってきました。
2年間で8レースですか!!まさに鉄人ですね。
ホノルルマラソンはいつか走ってみたい憧れのレースなので羨ましいです。
大阪マラソンは昨日エントリーしましたよ。当たるといいなぁ。
私も澤田さんを見習って、限界を決めることなくこれからもチャレンジし続けたいと思います。
28回 下野 真理子 (2014/04/04 9:50 AM)
めっちゃ知ってる間柄なんでここに書くのは照れるけど、ほんとジュンの行動力・計画性・笑ってしまおう精神は尊敬してます。
運動神経もちろんいいんだけど、マラソンチャレンジまでの計画とか、日ごろゴルフへの取り組み方とか努力もすごいしてるのを知ってる。
それも笑い飛ばすだろうけど。

自慢の友達です〜( ´ ▽ ` )ノ
22回生 澤田 貢 (2014/04/04 9:40 AM)
大畠さん はじめまして!
とりあえずやってみる・・このポジティブさ!いいですねまた、同感です。
私も、高校時代、大学時代は軟式テニス部に所属しクラブ活動に邁進したものの、会社人になってからは、クラブ活動で身につけた協調性などが自分を成長させたと思っていましたが、ポジティブさは思っていても形にできませんでした。 でも、会社を定年退職してからは、大畠さんと同様、それまで考えてもみなかったマラソンにチャレンジし、ホノルルマラソン、大阪マラソンなど2年で8レースに参加しました。 それ以上に共有できる仲間友人が多数できたことです。

大畠さん これからも、ポジティブに頑張ってください!




大畠潤子 (2014/04/04 1:01 AM)
高橋さん、こんばんは!
初めまして(*^。^*)
コメントをどうもありがとうございます。
同感してくださりとっても嬉しく思います。
私こそ高橋さんのご意見がすんなり心に響きましたよ。
そうですよね、たった一度の人生、どうせならたっぷり謳歌したいものです。
まだまだ充実した今後にするために、私は動き続けます!
37回生 高橋克己 (2014/04/03 9:37 PM)
拝読しました。すごく同感しました。
相対性理論によれば、動くものに対する時間の流れは遅いそうです。
すなわち、活動こそが、人生を長く充実したものにする(人生を謳歌できる)と、私は理解しています。












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