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Face To Face No.8 「合体!分子で機械を創る」

 61回生 山田諒

ハンドボール部
歌敷山中学卒
東京大学
理学部化学科
ー超分子化合物ー
 取材当日、約束の場所に向かう電車の中で朝日新聞を読んでいてびっくり。まさに、今、山田さんが研究している分野が科学記事の特集として組まれていた。タイトルは「分子+分子=夢素材」。新聞一面を費やした記事は、イラストも多用され素人にも分かるよう説明されているが、それでも一応の内容を理解するには、記者には一読では無理で、もう一度読み直した。

 「超分子化合物」これが、山田さんの研究課題だ。「僕が卒論で研究しているのは、平たく言えば分子サイズの機械の、そのまた部品、ギアにあたる歯車部分をつくること。歯車形状の分子は既に発見され、3つの噛み合わせまでは既にあります。僕は今、6つの歯車分子を噛み合わせる研究をしています」。分子で機械を創る。そのための小さな部品を創っている・・ということらしい。

 月曜日から金曜日まで、時には週末も研究室で過ごす。

ー数学が好きになった訳ー
 山田さんが理数系に興味を抱くようになったのは、小学・中学での数学の先生の影響が大きいと言う。小学校では、算数の問題が解けると、当時人気のアニメ「ワンピース」のカードをくれる若い算数好きの先生がいた。生徒たち自身に問題を作らせてくれたのがとても楽しかった。

 中学では、「テストで絶対に100点がとれない試験問題を作る」ことで有名な先生がいた。教科書の範囲内の問題が90点。教科書には全く関係のない問題が10点。
中一の時、その先生が出した 「正多面体は5種類しかないということを証明せよ」という課題を、一生懸命調べて発表したら、その先生が「すごい」とほめてくれたことが、思い返せば、数学が好きになった一つのきっかけだったかもしれない。ちなみに、その「100点のとれない試験」で山田さんは数回満点をとったそうだ。

ーCAST−
 そんな山田さんが、教養学部にいたときに熱中していたのが「サイエンスコミュニケーションサークルCAST」での活動だ。大学近隣の小学校や保育園に行って、簡単で、でも子どもたちがびっくりするような実験をしてみせる。

 アルミ箔でくるんだ使い捨てプラスティックコップに、風船とティッシュで作った静電気を貯め、そのコップを持った子どもを先頭に、ぐるっと一周手をつないで輪になってもらう。そして、最後の子どもが紙コップを持った先頭の子どもと手をつなぐと・・・・ビリッ!! 全員に電気が通る。

 子ども用ビニールプールを二つくっつけて大きなBOXをつくり、その中をスモークマシンでつくった煙で満たす。ビニールプールには穴があけてあり、その穴を斜め上に向けた状態でビニールプールを一発ボンと殴ると、ボンと白い煙の弾が飛び出し、広い体育館で実験した時は、30メートルぐらい飛び続けて子どもたちが歓声をあげた。

 「子どもたちに『なんで??!』と言わせたらこっちのもん(笑)。不思議に思う気持ちを持ってもらい、科学好きな子どもが増えてくれると嬉しいな」

ー未来と希望ー
 「最先端の研究を進めつつ、一般の方々と懸け橋となるようなそんな科学者を目指しています」と山田さん。長田の周回走では、3年間、一度も休まずに走って表彰された15人の中の一人だ。彼女はいますか?という記者のミーハーな質問に「いません。いても研究ばかりでかまってあげられないし」と顔を真っ赤にした。10年後の自分へのメッセージは「精一杯、『今』を楽しく生きて、充実した生活を送っていると思います。頑張ってください!」。輝くような未来にあふれた時間を共有させていただいたインタビューでした。
(取材・文・写真 田中直美 2013年3月6日)
静電気の実験をしている
山田さんと子どもたち
空気砲が飛び出した瞬間
  CASTのHP

 研究室のHP
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