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Face To Face No.6「今やっていることを一生懸命に」
28回生 酒井啓子(旧姓 西本)
音楽部
垂水東中学卒業
外国人専用のハローワークにて
英語通訳・翻訳(パート勤務)
 
 
ー狭山丘陵に暮らす日々ー
 遠くを低い山並みが連なり茶畑が広がる狭山丘陵。14年近く無農薬で続けている家庭菜園で、大根の若芽についた芯食虫をハサミの先で摘み出す。「糸のように細いのを含めると300匹ぐらい捕る年もあります。夫に、『さすがだ!老眼の俺にはそんなに見つけられない!』っておだてられながらね」と笑う酒井さん。

 大学入学を機に越してきた時は、海面に月の光が照る神戸の風景が恋しくてたまらなかったけれど、この地に30年暮らした今では、この穏やかな丘陵地帯にも強く惹かれるようになったと言う。

ー繋がっていくー
 英語教師だった祖父が、英語の本を楽しそうに読んでいる姿にあこがれ、アポロの月面着陸で、自分には雑音にしか聞こえない音を、西山千さんや鳥飼久美子さんが同時通訳するのに驚いた子ども時代。長田時代は音楽と語学のどちらをとるか迷い続けたが、ピアノの練習のために家に閉じこもりがちだった酒井さんに「語学をやると世界が広がるよ」と言ってくれた父の言葉に背中を押され英語の道を選んだ。交換留学生として、アメリカの大学で10カ月学び、卒業後は外資系銀行東京支店の営業部で働く。社内公用語は英語でボスもアメリカ人。仕事で行き詰っていた時に、ボスから「Use your creative mind」とアドバイスされたことは、「受験勉強の悪影響か、決まった答えがあると信じていた私には目からうろこでした」と言う

 長男の出産を機に退職したが、2年半のブランクを経て長女出産までの2年あまり、好きな英語を生かして外国人主婦に日本の家庭料理を教えるという仕事を思いついたのは、この時の上司の言葉を思い出したからだ。

 「とにかく、今やっている目の前のことを一生懸命やる」それが、子どものころから厳しかった母の教えだが、そうやって一生懸命やってきたことが次々と何かに繋がっていくのだろうと、酒井さんは思う。

 一男二女の子育てでは「待つ」ことを覚えた。「大きな声で泣き続け、おっぱいもなかなか飲んでくれない長男に、ああ、この子にはこの子のやり方があるんだな。この子の人格を認めてあげなくっちゃ」と思ったという酒井さん。気づいたら、子どもに対して、自分のことを「お母さんは・・」ではなく「私は・・」と話しかけるようになっていた。「母対子どもではなく、一人対一人の人間と思っているんでしょうね」

 今は、外国人専用のハローワークの職業紹介所で、パートで英語通訳と翻訳の仕事をしている。リーマンショック後、仕事のみつかる外国人が少なくなり無力感に襲われたこともある。でも「今できることを一生懸命に」と、日本語のできない外国人に、日本語の勉強の仕方をアドバイスしたり漢字の成り立ちを教えてあげたり。履歴書を代筆したり。「少しでも役に立って、喜んでくれる人がいると嬉しい」

ー家族を大切にする。そのために出来ることー
 今、心の中を占めている一番大きな事柄は老いて行く親たちのことだ。28回生の女子会では、そんなことも忌憚なく話せる。「だれかがやらなくてはいけないこと。それを少しでも担って役に立てるのはうれしいよね、とTさんとも話したのよ」と酒井さん。去年の夏休みには夫とともに、大阪の両親の家の片づけを、一週間かけてがんばった。病院に一人で行くと本人が主張しても、必要と判断したら東京から大阪まで、病院のつきそいのためだけに足を運ぶ。手を出しすぎて、本人の生きがいを奪ってもいけない、でも、それも判断を誤ると危険と隣合わせ。子育てと違うのは、子どもはどんどん成長していくけれど、親はどんどん老いていくということ。同じ「手をなるべく出さずに見守る」と言っても、その中身は大きく違うと実感する。

 「一番大切にしたいものはやはり家族。父二人は亡くなってしまったので、母二人と夫と子供三人。この家族たちに、どんなことをしてあげられるか?自分のできることは何?と考えます」今年、還暦を迎える夫のことを、最近「クマクマ」と呼びかけることが多くなった。「こう呼ぶと、多少のことは見逃してあげてもいいような気になるんです。夫婦の智恵かな??(笑)」

 ピアノで弾けるバッハの作品を全て演奏してみたい。独学の中国語ももう少しレベルアップしたい。そんな自分自身の夢もあるけれど、マンションの廊下から見える夕焼け空や、畑仕事の合間に感じる心地よい風に、平和な日本で暮らせる毎日に感謝するという酒井さんだ。
(取材・文・写真 田中直美 2013年1月22日)

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| comments(3)|
濱田ひろみ (2014/09/14 12:18 AM)
こんばんは♪

ご無沙汰してますm(__)m
わたくしの方、あの同窓会の後、ミュージックスクールのフレンドリーライブ♪そして自分のライヴ♪8月23日モデルレッスンの先生のお計らいで、池田市民フェスティバルの池田コレクションで、モデルデビューをいたしました☆

同窓会でお渡しした冊子にありますように、わたしの人生は、2010年で180度転換、それまでの人生はなかったものと思っております(^O^)/

しかしながら、長田時代は、わたしは男子生徒であり、いきなり女の子に思ってくれって言っても無理ですねm(__)m

わたしの父は先年亡くなり、父のお兄さん、わたしの叔父さんも、この6月に亡くなりました。

世の中、順番とは言え、わたしは、ますます孤軍奮闘となり、厳しいレッスンに心が折れそうになります(*_*)

西本さんの文面に、28回生女子会とあるのを見つけ、コメントさせていただいた次第です♪

携帯メルアド

Hiromi33.417@softbank.ne.jp

にご連絡いただければ、有難いです♪よろしくお願いいたしますm(__)m

濱田ひろみ
田中直美 (2013/01/24 11:50 PM)
今回の取材は一月上旬でした。リリース直前にアルジェリアでのテロ事件勃発。酒井さんの「平和な日本で暮らせる毎日に感謝」という言葉をかみしめることとなりました。
下野真理子 (2013/01/24 12:37 AM)
表現力のある文章で、トンちゃん(酒井さん)の話してるのが目に見えるようでした。
彼女のおかげで28回女子会続いてます。いつまでも続けたいね。

今できることを一生懸命に。
トンちゃんのすてきな生き方見習いたい(^ ^)









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