長田高校/神撫会東京の広場

兵庫県立第三神戸中学・長田高校OB・OG会
神撫会東京支部について
「Face To Face」:OB紹介(バックナンバー一覧)
神撫会東京支部へのご登録
神撫会東京支部 Topへもどる
リンク
創立100周年記念 東京支部企画
兵庫県が「出会い」をサポート
SEARCH
<< ■□ 2019年度神撫会東京支部 総会・懇親会のご案内 ■□ | main | 「Face To Face」NO.87「世界が君を待っている」 >>
「Face To Face」NO.86「努力はいつからでも実を結ぶ」

 55回生 丸山健太郎

 井吹台中学卒

 陸上部→空手部

 同志社大学政策学部

 日本航空 パイロット

 

 

 乗り物好きだった父の影響で、自動車、電車、飛行機と、やはり乗り物が大好きになった丸山さん。いつしかパイロットになりたいと思い始める。だが、夢がかなう一歩手前で、時代に翻弄されることになった。そんな丸山さんにお話を伺ってきました。

 

―中途半端だった高校時代ー

 長田時代は最初、陸上競技部だった。一年先輩は400メートル×4リレーでインターハイで優勝した伝説の学年だ。鉄剤を注射しながらがんばるようなストイックな雰囲気の中、記録が伸び悩み、スランプに陥った丸山さんは、2年生の夏に退部。といって何も運動しないのも、と考え、当時、もう少し自由な雰囲気だった空手道部に入部、卒業まで続けた。

 

 勉強も中途半端だったと振り返る。一浪したあと京都大学を目指したが、これも夢かなわず、何かもやもやした気分を抱えたまま、同志社大学の政策学部一期生として入学した。

 

―すばらしい先輩たちとの出会いー

 「京都には『Good Samaritan Club』という、当時でもすでに30年以上の歴史のある、英語で観光案内をするボランティアサークルがありました。京都大学、同志社大学、立命館大学の三校で構成され、入部するには厳しい面接があって、僕の友人は落ちてしまったほどです」

 

 丸山さんは、たまたま手にしたビラを見て「せっかく京都に住んでいるし、英語も好きだし、ボランティアも素敵やん」という軽い気持ちで入部したとか。だが、ここで出会った同期や先輩たちに強いショックを受ける。

 

 「どの人も、何に対してもものすごく一生懸命で、かつ、自分の将来に対して明確な目標を定めていました」

 

 就職ではがむしゃらにがんばり、重工業、自動車、商社と次々に内定をとったが、自社でパイロットを養成していた日本航空に迷いなく決めた。パイロットになりたいという夢に一歩近づいた瞬間だった。

 

―長い道―

 訓練はすぐに始まる訳ではない。同期の60名弱はランダムに5つのグループに分けられ、順次、訓練がスタートする。丸山さんは第五グループだった。最初の一年四カ月は福岡でグランドスタッフを経験した。この時知り合った他社のキャビンアテンドの女性と24歳で結婚。「パイロットになったら留守がちになってしまうので、彼女の芯の強いところに惹かれました」と丸山さん。

 

 やがて訓練スタート。まずは座学で学び、いよいよアメリカの実機訓練が始まるというところで、まさかの日航の破綻となった。

 

 「第一グループと第二グループは実機訓練中で、すでに必要なライセンスの一部を取得していましたが、僕たちは、この先訓練は無いと言われてしまったのです。」

 

 だが、丸山さんは「がんばっていればいいこともある」と、決してくさることはなかったし、妻も「私は何も心配していない。あなたならなんでも出来る」と明るかった。

 

 日航のグループ子会社である運航会社に出向した丸山さんは、まずは、パイロットやCAのスケジュール調整をする部門に配属になった。日々起こるイレギュラーに対応しながらスケジュールを組む。ホテル、パイロットの食事、タクシーの手配など全てをこなす。運航を支えるためには、このような仕事をこなす人々の力もあってこそなのだと知った。

 

 どんな形であれ、大好きな飛行機を飛ばすためのスタッフの一人として働ける毎日に感謝していた。

 

 そして、入社して7年後、再び訓練が再開されることになった。訓練は座学からのやり直し。アリゾナのフェニックスでのプロペラ機、小型ジェットでの訓練を終え、ライセンスを取得したのち、日本でシミュレーターを使った訓練。そしてグアムの実機を使った訓練を終え、晴れてパイロットになったのは入社10年目だった。

 

 今は、機長昇格を目指して、日々、勉強中だ。

 

「離着陸の技術だけではなく、機を任されるリーダーとしての判断力を磨くべく日々精進しています。『ようこそ私の飛行機へ!』とお客様に、自信を持って言えるよう、決して妥協せず、最高のサービスを追求し続けます」

 

 「失敗を恐れないで。すべてがあなたのためになります」これが丸山さんから現役長田生へのアドバイスだ。(2019年6月 取材・文・記事 田中直美)

 

―編集後記―

 「高校では落ちぶれて、先生方からも若干見放されていました。でも、人生は、どこかで取り返せることもある、ということを後輩に伝えたくて」と、神撫会東京支部に連絡をくださり、取材を受けてくださった丸山さん。

 お話を伺う中で「後輩たちの役に立ちたい」という気落ちがひしひしと伝わりました。

「素直」であることが、おそらく自分自身の長所、とお話くださった丸山さん。何年か先には、乗り合わせた飛行機での「機長挨拶」で丸山さんの声を聞く長田OBも出現しそうですね!

 

 

前の記事はこちらから

http://nagata-tokyo.jugem.jp/?eid=199

 

■■■
「Face to Face」今までの記事一覧へ

http://nagata-tokyo.jugem.jp/?eid=54

 

facebookでシェアして長田OBに広めていただけると嬉しいです。28回生 田中直美

 

 

| comments(0)|









url: http://nagata-tokyo.jugem.jp/trackback/201