長田高校/神撫会東京の広場

兵庫県立第三神戸中学・長田高校OB・OG会
神撫会東京支部について
「Face To Face」:OB紹介(バックナンバー一覧)
神撫会東京支部へのご登録
神撫会東京支部 Topへもどる
リンク
創立100周年記念 東京支部企画
兵庫県が「出会い」をサポート
SEARCH
<< 61回生 中野瞳さん アジア選手権 走り幅跳び日本代表に選出されました! | main | Face To Face No.83「やってみよ、だめなら直せ」 >>
Face To Face No.82「変化が成長させてくれる」

 高46回生 高橋万紀

 (旧姓 横山)

 櫨谷中学卒(はぜたに)

 軟式テニス部

 筑波大学 人間学類

 日本総合研究所

 

 日本総研に入社して20年。2年前に部長となり社員30名とベンダー約150名を率いる高橋さん(旧姓:横山さん)。結婚後、二人の子どもの子育てと仕事の両立を果たしてきた。多くの人の力を借りながら、ストレスを貯め込まない自分なりの方法を模索。社内では子育て経験者の女性管理職として、女性社員向けにセミナーも行う。そんな高橋さんにお話を伺ってきました。

 

 ―就活では苦労するー

  就職では苦労した。大学では社会心理学を専攻していたので「顧客ニーズを掴むマーケティングに携わりたい」と考え、主に広告代理店やメーカーを回っていたが、30社以上応募しても決まらない。バブル崩壊後、徐々に就職事情が上向きはじめた時期だったが、厳しい現実に直面した。

 

 高橋さんが就職を決めた日本総研はシンクタンクのイメージが強いが、実際にはシステム構築部門が8割を占める。高橋さんは「ユーザーの声を聞いて、ニーズにあったモノ作りをする」という意味ではシステム作りにもマーケティングの要素があると視点を転換、就職を決めた。心理学を学んだ人がシステム?と少し疑問に思う人もいるかもしれないが、高橋さんが研究していたのは「対人印象形成」という分野で、仮説を立てて実験し、得られたデーターを分析する際に分析ツールを自分でプログラミングしていたので、ハードルは決して高くはなかったそうだ。

 

―転換期ー

 26歳から29歳にかけての3年間は、高橋さんにとって、第一の転換期だった。三井住友銀行の法人向けインターネットバンキングシステムの新規構築プロジェクトの主要メンバーに抜擢されたのだ。

 

 既存の法人向けバンキングシステムは、銀行員がお客様の会社に出向いてアプリケーションをインストールし、その後のケアも全て出向いてするという形だった。それをネット上で簡単に使えるアプリケーションに進化させるというものだった。このシステムは現在約10万社の顧客を持つ三井住友銀行の主要サービスに成長している。

 

 「要件調整では、顧客(銀行)からの要件はどんどん膨らむ。サンプルアプリケーションを作ってもなかなか承認してもらえない。予算も期限もはみ出す一方。今では考えられませんが労働時間は月300時間、帰宅はいつも最終電車かタクシー。土・日のどちらかは必ず出勤というのが常態でした」

 

 このような中、27歳の5月に結婚。11月には日本総研が三井住友フィナンシャルグループとなり、三井住友銀行の600人のシステム部員と合流。企業文化が大きく変わる中、翌年2月にシステムをリリースした。

 

 「今のままでは、結婚後に仕事を続けるのはとても無理なのではないかと考え、もっと楽な部署への転部を願いでるか、いっそ転職しようかと悩んだのがこの頃です」

 

 フェーズ1のリリースが終わるまでは、と上司に説得され踏みとどまったものの、次に始まるフェーズ2の要件調整担当を上司がなかなか指名しないのを見かねて「手を挙げてしまった(笑)」高橋さん。転部・転職をしないままに第一子を妊娠。妊娠中も夜の10時、11時まで仕事しながら産休に入った。

 

―仕事と子育てー

 子育てをしながら働くのはいつも大変だが、一番大変だったのは、やはり復帰直後だ。

 

「私は時短を選びませんでした。時短だとおもしろい仕事がアサインされなくなるのではないかと考えたのです」。

 

実母の協力が得られるようにと、産休中に実家から車で30分ほどの場所にマンションの購入を決めた。通勤は一時間半かかるが、保育園が併設されることも決め手だった。完成・入居までに一年ほどのタイムラグがあったが、それまでは、保育料は高くなるが、駅近くの最大20時まで預かってくれる保育園を選択した。

 

出産後は、別システムのプロジェクトにアサインされた。合併により社風の変化も加わっていた。そんな中、もっとも変わったのが仕事へのスタンスだった。

 

「多少残業したとしても、私だけが先に帰宅することになります。プロジェクトメンバはその後も何時間も仕事を続ける。毎朝、浦島太郎状態です。午前中にやっとキャッチアップしても、また後をお願いして帰宅しなければなりません」

 

その中で、できるだけ「人に頼らない」スタンスから、自分でなくてもいいものは「人に頼る」スタンスに切り替えた。また、日頃から自分の考えを「見える化」し、不在時にも思う方向に仕事が進むよう努めた。この時の経験が、管理職となった現在の仕事にとても役立っているという。

 

「実母、ファミリーサポート(市区町村の援助で行われている事業。近隣でサポートを登録している人が、保育園へのお迎えに行き、自身の自宅で子どもたちに夕食を食べさせてくれ、親が迎えに行くまで遊ばせてくれる・・など、いろいろなサービスが受けられる)、ベビーシッター、そして保育園で親しくなったママ友など、沢山の方々の手助けを受けて切り抜けてきました」

 

妊娠中に先輩から受けたアドバイス、「子どもが小さい時は自分のお給料を全部、保育のために使ってもいいのよ。キャリアを中断させないことが大事」がいつも頭の隅にあったかも、と言う。

 

仕事のストレスは子どもと触れ合う時間で忘れ、子育てのストレスは仕事に没頭することで忘れる。この切り替えがトータルでストレスを軽減する妙薬、と高橋さん。子ども時代、父の転勤に伴って小学校を3度転校した。その時に身に着けた社交性と天性の明るさに助けられてきたと思う。「仕事も子育ても遊びも諦めない女」と社内ではもっぱらの噂とか。

 

「一見、自分にとっては苦境になると思えるようなことー出産、会社の合併―も、振り返れば、あれが成長のきっかけになったと気付きます。環境が変わることで辛いことがあったけれど、それによって様々な立場の人の気持ちが分かるようになり、自分が成長する契機となります。変化や失敗をおそれず何事にもチャレンジして欲しい。失敗しない人生の方がむしろつまらないですよ!」高橋さんから、現役長田生へのアドバイスだ。(20192月 取材・文・写真 田中直美)

 

 

「子どもと一緒にのんびりすごしている時が最高にハッピー」

 

編集後記

 高橋さんとは、「Face to FaceNo76でご紹介した栗田直樹さんhttp://nagata-tokyo.jugem.jp/?eid=183 の朝活で初めてお会いしました。朝の7時半スタートの朝活に出席するために私は朝5時半起きして、会場に少し早く着いたので会場前のベンチで待っていたのですが、その時に現れたのが高橋さん。なんとなく、話し始めたら長田の後輩と分かり、しかも彼女は4時半に起きて、子どものお弁当まで作って出て来たと伺いびっくりした次第です。「社交的で明るくオープンマインドの頑張り屋さん」私の第一印象は、インタビューを終えた後も変わりませんでした。

 

 

前の記事はこちらから

http://nagata-tokyo.jugem.jp/?eid=192

 

■■■
「Face to Face」今までの記事一覧へ

http://nagata-tokyo.jugem.jp/?eid=54

 

facebookでシェアして長田OBに広めていただけると嬉しいです。28回生 田中直美

 

 

 

 

 

 

 

| comments(4)|
田中直美 (2019/02/22 1:54 PM)
中西様 励ましのお言葉ありがとうございます。とても嬉しいです。取材を続けると、本当に世の中はいろんな縁でクモの巣のようにつながっていると実感します。昔、大学を卒業してすぐ、結婚で上京。新宿に初めて行った時に、膨大な人な流れを見ながら、「今、この時、この人々の中に私のことを知っている人は一人もいない」と怖くなったのを思い出します。それから40年。今は、都心にでても、だれかにばったり会わないかなと思ってしまいます。(実際にはさすがに東京!めったに出会いませんが、それでも0ではありません)便利な世の中になりましたが、それでも基本は顔を合わせての対話。その思いはますます強くなります。
田中直美 (2019/02/22 1:48 PM)
藤野先輩、いつもコメントをありがとうございます。
中西元男 (2019/02/21 4:30 PM)
田中直美さま
8回生の中西です。Face to Faceの取材・執筆ありがとうございます。
もうすぐ100回の大台も近づいてきましたね。
いつも楽しみに拝見させて頂いております。
今回ご登場の高橋万紀さんの日本総研のシンボルやロゴは、かつて住友銀行からご依頼を受け、私どもPAOSでデザインさせて頂いたものです。約30年近くも前の仕事になりますが、人間どこかでつながり合っているのだなぁと思いながら、高橋さんの記事も嬉しく拝見させて頂きました。
私も齢八十路を越えながらも、未だに仕事のご相談がありますので、有難く仕事を続けさせて頂いております。今後ともよろしくお願いします。
藤野 卓而 (2019/02/20 11:35 PM)
これからも良いドラマを作ってください。









url: http://nagata-tokyo.jugem.jp/trackback/194