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「Face To Face」NO.67「とらわれない」

  高44回生 村平進

 王塚台中学卒

 吹奏楽部 生徒会長

 名古屋大学工学部

 税理士法人 大樹

 コンサルティング部部長

 

 ―変化―

 大学卒業後現在に至るまで、村平さんは5回転職している。アスクル、ブックオフ通販子会社、堀江さん逮捕前のライブドアなどで働いた。

 

  アスクルではIPO前後の勢いのある会社の雰囲気を肌で感じた。お金によって「感情」が動かされて理性的な判断を狂わされる場合もあると昔から感じていたが、その現実と向き合うきっかけともなった。

 

 「損得というものはとても分かりやすい。でもそれ故に、本来、理性でなされるべき意思決定がゆがめられることがあります。『損してもいい!』と言い切れる人は少ないのです」

 

 そしてもう一つ学んだことが、職場という環境を変えても、自分の内面を変えない限り何も変わらないという現実。「何回も転職しないと分からないというのもどうかとは思いますが(笑)」

 

 「自信ありすぎで生意気な自分(笑)」を変えるという意味ではない。人には人それぞれの別個の価値観があるということに気付いたということだ。きっかけは「性格分析」の手法の一つ、エニアグラムに出会ったこと。

 

 そこから出てきた結論が「とらわれない」という生き方だ。

 

「自分の価値観や理屈、感情にとらわれず、なぜ、相手がそう考えるようになったのか?じっくり耳を傾けると、そこにはその人の人生経験に裏打ちされた思考回路があり、なるほどなと理解できる。さらにその人の人生を追体験することで、今度はその人の思考回路でも考えることができるようになるのです」

 

 自分の思考回路だけが正しいのではない。人それぞれであることに気付けた。これが「とらわれない」生き方の原点となった。

 

―橋渡し―

 現在、名古屋の税理士法人「大樹」でコンサルタントとして働いている村平さん。顧客である中小企業のオーナー社長の「人としての生き方・魅力」と「経営」の整合性がとれるよう橋渡しするのが仕事だ。

 

 「中小企業の場合、経営は、社長にとっての『自己表現』という側面と、『利益を生み出して継続させていく』という二つの側面があるんですね。前者は企業理念として言葉で表現されています。でも、経営者としては、『利益をあげる』ことを優先してしまう場合も多いのです」

 

 経営者の人間的な側面に惹かれて入社した社員は、経営者が「利益にこだわった」行動をとったとき、社長の二面性に裏切られたように感じ失望すると村平さんは言う。

 

 相手の価値観を追体験する村平さんには、社長の胸中が自分のことのように見えてくる。

 たとえば止むを得ず賃金カットを断行する場合、「現況、賃金カットは必要。それでも若い従業員にはほんの少しでもアップしてあげたい。がんばった人には報いてあげたい」そんな想いを言葉にして社員に伝えたり、また反対に、とかく結果の数字のみが重視される風潮の中で、中小企業ならではの「プロセスの重視」で、従業員のがんばりを社長に伝えたりもする。

 

―広がるー

 なんのためにこの時代の日本に生まれ、この仕事をしているのか?と自問している間に、自分の中で「世界平和のため!」という壮大な目標が浮かんだ。いつもそれを言葉に出して得意先企業の社長さんたちにも話している。

 

 「初めはどの社長にも『世界平和なんて』と失笑されてしまいます。でも、あるタイミングで、ビジネスの先に世界平和が感じられることがあるんです。そうすると、失笑していた社長自らが『世界平和のために私たちのビジネスは・・・』とお話して頂けるようになるんですね。ビジネスは世のため人のために行われているもの。そうなることが自然だと思っています」

 

 飲み食いしながら楽しく会話するのが好きだ。自分の琴線に触れてくるものにはどんどんチャレンジすることにしている。今は茶道にはまっている。ついた師匠は「お道具」の達人。茶碗、水差し、棗。それぞれのお道具の制作技法の分析から、その歴史的背景にまで発展していく師匠の洞察に魅了されている。

 

 最近思うのは、「自分に見えている相手の姿は実は自分の姿だ」ということだ。自分と言うフィルターを通して相手を見る。相手の優しさに気付けたら、それは自分の中の優しさの合わせ鏡。自分にとっての辛い経験も、相手の中にある「辛さ」に気付き共感できるようになると知った。

 

「自分の可能性を信じて自分の限界に挑戦してください。そしていつか自分の限界を感じてください。実は自分の限界に至ったときから“新たな自分の可能性”が広がります。そしてその“新たな自分の可能性”には長田高校で過ごした事が大きく影響してきます。自分の可能性を信じ、限界に挑戦してくださいね!」これが、今の村平さんから長田現役生たちへのアドバイスだ。

201711月 取材、文、写真 田中直美)

 

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―編集後記―

 村平さんは身長184センチ。とても姿勢が良くて声が大きい。そして自称「お話し好き」。明るくて楽しくて一緒にいると相手のテンションも自然に上がってくる感じがすばらしいと思いました。これからも、何にも「とらわれず」に、きっとご自分の世界を広げていかれると思います。

 

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