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NO.39 高62回生 谷山実希 「あきらめなければ夢はかなう」 

高62回生 谷山実希

平野中学

陸上部
 

慶応義塾大学総合政策学部 卒
 

製菓メーカー勤務



今回は、前回ご登場いただいた谷山雅美さんの妹、実希さんです。姉の雅美さんにとって、長田での青春はバンド活動。一方、妹の実希さんにとって、長田での青春は陸上部でのマラソンでした。打ち込んだ対象も、個性も全く違うお二人。でも、お二人とも両親に感謝し、姉として妹として互いを想う気持ちがインタビューのはしばしから感じられました。
 

―走る・走る・走るー

 赤地に黄色で「克己心」と刺繍された襷。秋の高校駅伝に向け、メンバー全員でミーティングを重ねる中でこの襷は生まれた。

 

「自分たちに一番必要なことはなに?」「自分に打ち克つこと!」。
 

「克己心」の「克」という字も自然と決まった。刺繍も自分たちでした。練習中からずっと身につけていた襷。本番に向けて何度もミーティングを重ね、どんどんチームの雰囲気も変わっていった。

高校2年と3年の駅伝での襷

後輩や仲間が、みんなで寄せ書きをしてくれた
 

 支えてくれた家族や友人はむろんのこと、陸上部顧問の若浦先生には本当に感謝している。
 

「人として、絶対的に尊敬していました。誰よりも自分自身に厳しい先生を見ていると、どんな言葉も素直に聴けました」と実希さん。
 

 
ミス・長田キャップ

実希さんが、もう一つ大切にしている嬉しい思い出。それは「ミス長田キャップ」をもらったことだ。ミス長田キャップは3年間の周回走を一度も欠席しなかった人の中から、総タイムが最も早かった人に贈られる。
 








―受験と浪人ー
 3年生の11月まで陸上を続けた実希さん。受験前は、朝早く通学し放課後も教室に残り、授業時間以外もクラスメイトと一緒に教室で勉強した。

 

 「みんなの存在が本当に心強かった。勉強の合間にはジェットコースターの話をしたり、黒板に絵を書いたり、なんでもない他愛のないことでみんなでいっぱい笑いあいました」。
 

 だが、ラストスパートをかけるのが少々遅かった。二つ受けた関東の大学の両方が不合格。浪人が決定する。
 

 「周りの友人は大学に進学し、目標に向かって進んでいるのに、自分だけがその場に立ち止まっている気がしました。現役時代に合格経験のないことが自信のなさにつながり、不安でした」
 

 実希さんが関東の大学だけを受験したのには理由がある。実希さんにはやってみたいことがあった。演技の勉強だ。そのためには東京、と考えていた。でも自分の家族が大好きだった実希さんにとって、家族と離れるのは辛い。だから、里心がつかないようにと、関西の大学はいっさい受験しなかった。
 

 受験勉強の不安の中で、自分の決断に自信が持てなくなった実希さんは、恩師の若浦先生に電話する。電話口で泣きじゃくる実希さんに、先生は「家を離れたくないという気持ちとの板挟みになってしまうということは、それが谷山の本当にやりたいことだからだよ」と力強く背中を押してくれた。
 

 「そうなんだ。やりたいことをやり抜こう」。そうふっきれた実希さんは、翌年、関東の大学に合格。進学した。
 

―ドイツ語・語学留学ー

 大学時代はフットサルに打ち込みながら芸能関係の仕事もトライ。だが、もっとも刺激を受けたのはドイツへの一ヶ月間の留学だ。クラスメイトはセルビア、スイス、オーストラリア、アメリカ、パキスタン、韓国と様々な国の出身で、年齢も21歳から40歳まで。実希さんが一番の年少だった。

 

「11人のクラスメイト一人一人にドイツ語で話しかけました。みんなと仲良くなりたい一心だったのです。そうして全員とコミュニケーションをとり、まとまりのなかったクラスメイトが全員で出かけることができました」
 

 「どんな生き方も正解なんだ」とクラスメイトたちから感じとった実希さん。積極性の大切さも学んだ。
 

―完璧主義ー

 卒論では「涙についての研究」に取り組んだ実希さん。4年間、おもいっきり自分のやりたいことにトライし、「芸能関係ではなく、企業で働く」ことが自分に向いていると判断した。今は製菓メーカーで営業職を務める。

 

 「お菓子は安価なものではありますが、多くの人の笑顔を生み出すことができると改めて実感しています。一年目の新入社員であっても、私の行動が会社の評価につながり、大きな責任が伴うことを学びました。知らないことを学び、出来なかったことが出来るようになっていく充実感を日々味わっています」
 

「私は完璧主義で負けずぎらいです。中学生の時も、テストはいつも100点をめざしていました。勉強でも陸上でも、頑張り過ぎていっぱいいっぱいになってしまう時があります。そんな時は『しんどかったら、やめていいんだよ』と声をかけてくれた母。気持ちが落ち着きました」
 

 仕事を頼まれると、役に立てることが嬉しくて、早朝出勤をしてでも仕事をしてしまう実希さん。 食事より、ついつい睡眠を優先して、お菓子を食べただけで寝てしまうことも。そんな実希さんを心配して、姉の雅美さんが簡単な食事レシピを教えてくれるそうだ。
 

 インタビューの翌週には、お母さんが東京に来られて、お姉さんの寮に三人で泊まることを楽しみにしていた実希さん。どこにそんなエネルギーあるのかと不思議なほどの、華奢な体と爽やかで愛らしい笑顔に癒されてしまったインタビューでした。
(2015年8月 取材・文 田中直美 写真:ご本人提供)

 

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